ちょっと考えてもわからないから聞いてるのに
新人研修を終えたぴちぴちの新人達がそろそろ現場に配属され、職場は一気に華やかになる。
私が新入社員の頃もあんな感じだったかなと思いながら、彼らが早く力を発揮できるよう支援をしてあげたいと毎年ながら思う。
新人の教育担当になる人は、新人にかける言葉にはこれまで以上に気を付けてほしい。
彼らはガラスのハートだ。
叱ってはいけないとか、個人を尊重するとか言われているが、ガラスにヒビが入らないように丁寧に取り扱うという表現が正確な気がする。
私が最近気になっているのが、「ちょっと考えればわかるでしょ?」という言葉だ。
「すこし立ち止まればわかったはず」とか「もう一歩踏み込んで考えると良かったね」とかそういう類のものだ。
新人が軽い失敗をしたときによく使われるのだが、私はこれがとてつもなく嫌いである。
そもそもよくわからないからミスをしたり質問をしたりするのだ。先輩社員が考えないといけないのは、なぜそのようなミスをさせてしまったのか。
与えた情報が少なすぎたのではないか。ミスを起こす前に気づくことができなかったのか。それをまず反省すべきであり、新人の能力の問題ではない。
また、これを言われた新人は、「私は能力が低く、融通の利かないバカだ」と自信を無くしてしまい、次の挑戦に対して慎重になってしまう。
新人にしか持ちえない、良い意味での無鉄砲さを奪い、やる気をそいでしまうこの言葉が私は嫌いである。
これから現場へ配属される新入社員のかたへ。
こんなことをいう先輩がいたら、その人についていってはいけません。
スルースキルを鍛える場だと思い、下手に反発せず、「次は気を付けます」とでも言い放っておいてください。
すぐには難しいと思いますが、配属された場所がどこであれ自分のポジションが必ず見つかるはずです。
いきなりトップスピードで走るのではなく、少しずつ助走をつけていくイメージでまずは仕事に挑戦してみてください。
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