参観日
参観日の記憶といえば、いつもよりこぎれいな担任の先生と、母親達の化粧の匂い。
教室に充満する独特の匂いは大嫌いだったけど、母親の顔を見ると気持ちが落ち着いた。
最近は母親だけでなく、父親も参観日に参加する家族も多い。たまにじいちゃん、ばあちゃんまでつれてくる家庭があるものだから、教室の中はものすごい人だかりとなる。
自分よりもずいぶんと若い先生を見ながら、こんな中で授業をするのは大変だろうなと思う。
参観日で感じたのは個人の能力の差だ。
学力という数値で明確に現れていないものの、先生の話の要点をさっと理解し、あっという間に課題を終わらせてしまう子もいれば、一切話を聞かず何をしているのか良くわからない子もいる。
「ウチの子はどのくらいだろうか」と比べ、「あいつよりはマシ」と思う自分の心の卑しさといったら。
当の本人はどこ吹く風。平常運転といえばそれまでですが、参観日くらいはパシッとしとけよといいたくなるのは、親のエゴですね。
まあ一応は先生の話を聞いているし、一応はやることはやっているので、現段階では合格といったところでしょうか。
まだイジメの話は聞きませんが、そのうち話題になるだろうな。
被害者にも加害者にもなって欲しくないですが、クラスで発生したら他人事じゃ済まされないですよね。
子供のうしろ姿を見ながら、嫌なこともたくさん待っている人生だけど、元気でやって欲しいなと思いました。