たかがお好み焼き。されどお好み焼き。
メシマズ嫁ではないのだけれども、いくつかの料理は私が担当している。
一人暮らしのときに料理を良くやっていたのでまったく苦にならない。
今日はお好み焼きだから、私の担当だ。
冷蔵庫の中を確認し、不足しているものは買出しに行く。
たかがお好み焼きと侮るなかれ。小さなずれの積み重ねが大惨事になりかねないということを、これまでの経験から知っている。
『私、毎日お好み焼き食べられる』と言い切ったお好み焼き大好きな子のことを思い出す。あの時はお好み焼きが嫌いになりかけていたな。。。
お好み焼きを作ってくれるということで、とても楽しみに待っていたら、チジミが出てきて大喧嘩をした子もいた。
もちろん、おたふくソースかそれ以外のソースかでもめたこともある。
とってもかわいい子だったのに、『ソースが無ければしょうゆでいいよね?』の一言で別れを決めた。
彼女たちとは『お好み焼き』ひとつとってもうまくいかなかった。
そんな経験があるから、お好み焼きは私の担当にして欲しいと、今の嫁と結婚するときに取り決めた。
嫁はこだわっていると言うけれど、そんなものはない。ただ、ソースだけはおたふくソースと決めている。
昔と少しだけ違うのは、子どもたちがいるのでしょうがを入れないくらいかな。
本心を言うと、なんとなく物足りない。だけど、私の家庭はお好み焼きが原因で分裂することはないと思う。
子どもたちがもう少し大きくなったら、私のためにお好み焼きを作ってくれるかなぁ。